組立機や検査機などを生産する自動化設備の機械設計をお任せします。顧客から「こんな機械を作りたい」「この機械をこう改良したい」という要望に対し、打ち合わせを重ねながら、まずは構想を立てていきます。その後、設備設計→部品設計→組み付け対応→納品→動作確認と、設備納入の最終段階まで関わっていただくことになります。
設計する設備は、ライン一式、ユニット、単体とさまざま。あるエンジニアはこの仕事の面白さをこう語っています。「設備をすべて自分で設計していくということは、一つひとつの部品も自分で設計していくということです。大きな設備ともなれば、1000枚以上の部品図を用意しなければならないこともあります。1点1点の部品づくりから、最終的に動くまでを任される。ここまでトータルにやらせてくれる会社は、ほとんどないと思います。大変ですけど、やりがいも大きい。ゼロから作り上げた設備が動いた瞬間は、喜びも倍増しますね」。

設備の制御システム設計をお任せします。ひとつの設備に対して、ひとりのエンジニアが全体の制御を見ていくことになります。設備が変われば、制御の方法、回路の組み方、使用する部品まで、すべてが変わってきます。制御設計エンジニアの方には、幅広い制御の知識と技術を身につけてもらうことになると思います。
入社して1年間程度は、先輩エンジニアのもとで制御について学んでいただき、2年目からはひとり立ちし、仕事のスタート段階である顧客との打ち合わせからお任せできればと考えています。入社3年目のある若手エンジニアも、今では第一線で活躍するエンジニアとしてバリバリ活躍しています。「最近は、自動車のバルブに使われるナットを加工する設備の制御を手掛けました。制御は設備に命を吹き込む仕事。これからも、さまざまなタイプの制御を手掛けながら、エンジニアとしての幅をさらに広げていきたいと思っています」。

設備を構築していくために、部品の一つひとつを組み立てていく仕事です。「しっかりと平行に部品が組み付いているか」「部品と部品の噛み合わせは正確か」など、高い精度の組立技術が求められます。実際の組立の場面では、設計図面上では把握できない微妙なズレが生じることがあります。部品が合わない時などは、自らフライス盤をあやつり微調整を行うこともあり、組立以外の知識や技術も自然と身につけられる仕事です。
ある機械組立エンジニアは、小さい頃から自転車をバラしては組み立てるなど、ものづくりが大好きで、この仕事が本当に楽しいと言います。「組み立てた後、客先で動作確認する時は、本当に緊張しますね。ただ、組立はチームで仕事を進めていくので、自分ひとりでプレッシャーを感じる必要はありません。わからないことや、うまくいかない時は、遠慮なくまわりのメンバーに相談してください。みんなでひとつの設備を作り上げていく。チームワークで仕事を進めていけばいいのですから」。